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2019年6月6日 : ニュース

少ない管理職 育成が課題


(2019年6月3日熊本日日新聞参照)
先進地 福井 官民で活躍後押し

 働く女性の割合が日本一高い福井県では、女性が働きやすい産業構造や、祖父母が子育てをサポートする3世代同居などの要素のほかにも、官民で女性の就業を支援する取り組みが進んでいる。
 福井市役所から南へ車で15分の田園地帯にある県施設。県内の女性活躍を後押しする拠点「ふくい女性活躍支援センター」がある。
 センターでは、ハローワークの女性向けの求人情報を来場者に提供するほか、独自でも女性向け求人を開拓。企業と交渉して子どもがいる女性が働きやすい労働条件を引き出す活動もしている。元保育園長が「保育コンシェルジュ」として常駐し、保育園探しの相談に乗るなど、働く女性をワンストップで支援している。
 利用しやすさが奏功して、利用者は12年前の開設時の6倍に当たる年間1200人に増えた。県から運営委託されている公益財団の吉村由紀恵さん(52)は「職員の方から企業や女性の集まりに出かけてアピールしています」と話す。
 一方で、大きな課題もある。実は、福井の企業や団体で働く女性の管理職の割合は13.64%と全国ワースト2位。働く女性が多くても、会社を引っ張るリーダー育成はこれからだ。
 「令和は女性的なリーダーシップが求められる時代です」-。
 支援センターも入る県施設の会議室で県が開く「未来きらりプログラム」。名古屋市から招かれたコンサルタント有冬典子さん(47)が熱心に「女性リーダー論」を説く。聞き入るのは福井県内のさまざまな企業から推薦されて集まった女性約40人だ。
 同プログラムは企業と製造業の各リーダー、上司力養成の3講座で、19年度は計66社が女性社員を派遣している。リーダー論のほか企画立案やビジネスプラン発表などの講座が毎月開かれる。受講生の1人は「後に続く後輩たちの手本となるようにしっかり学びたい」と話した。
 企業で重要な仕事を任せられる女性も増えてきた。江戸後期の創業という老舗のみそ製造「米五」(福井市)。正社員15人のうち7人が20~30代の女性だ。昨夏には本店2階に、スイーツなど新しいみその食べ方に提案するカフェを設けた。
 入社9年目の池田佳菜子店長(28)と、2年目の岡希さん(23)は「老舗の拠点を任される重圧はあるけど、やりがいもある」と日々、メニューなどに工夫を重ねる。
 県女性活躍推進課の笠島亘弘株式会社長補佐(50)は「国内にも県内にも、女性の活躍を後押しする制度は十分にある。あとは、いかに機運を盛り上げるかでしょう」先を見据える。