自動発注 廃棄ロス減る
次世代スーパー 生き残り戦略
目指すは、次世代スーパーだ。
県内で25店舗を展開する食品スーパーのロッキー(益城町)。8月下旬、熊本市中央区の坪井店では、梅田将貴店長(27)がタブレット端末を手に売り場を巡回していた。陳列棚の牛乳や豆腐など「日配品」のうち、減っている商品の残数と、端末に表示される在庫数が合っているか確認。在庫管理の作業はこれだけだ。仕入先への注文は自動発注システムが担う。同社が今年4月から取り組む、発注の効率化。これまでは担当者が経験に基づいて、パソコンを使ってメールで注文していた。売り場に並ぶ商品数は1万5千種に上る。品切れを防ぐため過剰発注になりがちで、在庫の値引き販売や廃棄ロスにつながっていた。
課題解決に向け、数年がかりで導入したのが、ITシステム企業のシノプス(大阪市)が開発した自動発注システムだ。陳列棚の奥行や商品の寸法を基に、棚ごとに並べる商品数をあらかじめ設定。従業員の巡回で異常がなければ、災害時などを除き、過去の来店客数や販売実績に基づいてシステムが商品を自動発注する。まず日配品を対象に導入。「発注精度はかなり上がった」として今後、調味料や飲料、菓子にも広げる考えだ。値引き販売や廃棄商品の削減で、180億円~190億円の年間売上高の5億~10億円改善を見込む。
同社はこれまでも、独自の電子マネー「rocca(ロッカ)」や、店員を介さず支払いを済ませるセルフレジの導入など、利便性向上や業務効率化を目指してきた。その取り組みを今、さらに加速させている。商品を冷蔵するショーケースに冷気を送る室外機の故障は、センサーで検知。温湿度や室外機の動作に異常がないかを遠隔管理する。10月上旬に改装する水前寺店(熊本市)を皮切りに全店舗に展開する方針だ。これまで、室外機の修理や入れ替えに年間約1億円を投じており、コスト削減効果は大きい。
さらに「ロッカ」のウェブ会員がインターネットで指定した商品を店で取り置くサービス「トットッテ」も10月上旬から全店舗で始める。新型コロナウイルス感染拡大による非対面・非接触のニーズに対応、キャッシュレス化を推し進める。今後は無人店舗の導入も視野に入れ、カメラと人工知能(AI)による商品の在庫・品質管理や、商品補充の機械化なども検討していくという。社内には、止まらぬデジタル技術の導入に「投資効果はあるのか」「社員の仕事はなくならないか」と不安視する声もある。
竹下慎一取締役開発部長(45)は言う。「デジタル化は、地域スーパーとして在り続けるための生き残り戦略だ。将来の労働人口減少にも備える必要がある。デジタル技術を使いこなし、より良い接客や売り場展開など、人だからこそできる仕事をどれだけ見い出すかが鍵になる」
(熊本日日新聞 2021.9.21より抜粋・引用)
夕方、スーパーの食品売り場にいくと2割引きや3割引き、なんと半額品などあったり…賞味・消費期限が近いにせよ、消費者には嬉しい限りです。が、その背景では店舗が利益を落とし、または赤字での販売、今問題になっている食品ロス問題が多く起こっているようです。過剰に在庫を持ち、過剰に見切る体質は営業していく上では確かに難しいものがあります。適正な在庫に対し、適正に見切る、人の力とAIの力を合わせて生き残りのために改善に導いていく。仕事だけに限らず、私たちの私生活の中でも携帯アプリや便利グッズの登場で毎日のようにその効率化が起こっていますね。今後小売り業に限らずいろんな業種にAIが導入され、働き方が変わっていくことかと思います。スマイルシェアも日々いろんなお仕事のお話頂いております。きっとあなたのライフスタイルに合うお仕事があるはずです。まずはお気軽にお問合せ下さい。お待ちしております。
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