内定基準「前年より厳しく」2割

トピックス2020/11/17

来春採用で企業調査

(2020年11月17日熊本日日新聞)

 2021年卒業予定の大学生らの採用活動をした企業のうち20.1%が内定を出す基準を前年より厳しくしていたことが就職情報会社「マイナビ」の調査でわかった。厳しくしたと回答した割合は昨年の調査に比べて10.7ポイント増えた。

 同社担当者は「これまでは採用人数を拡大する流れにあったが、新型コロナウイルスの影響で景気の不透明感がある中では企業が質重視の考え方に傾いた可能性がある」と指摘している。

 調査は9月4日から10月5日にインターネットを通じて実施。21年卒の採用活動をした2325社の回答をまとめた。内定を出す基準が前年並みと答えたのは76.7%、緩くしたのは3.2%だった。リーマン・ショックの影響を受けた10年卒で厳しくした企業が56.8%に上ったのと比べると影響は限定的だった。

 22年卒の採用では、回答企業の66.7%が「21年卒並み」、11.4%が「多少減らす」と回答した。